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つるにょうぼう

2006 - 09/13 [Wed] - 23:01

20060913230219

つるにょうぼうつるにょうぼう
矢川 澄子 赤羽 末吉

福音館書店 1979-10
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「赤羽末吉」さんの絵は、どうしてこうも心惹かれるのでしょう。
赤羽氏は1960年に「かさじぞう」で絵本界へデビューしました。50才を過ぎてからの絵本作家になったとは思えないこの素敵な絵。
日本の民話を読むときは、赤羽さんの書かれた絵本で子供たちに読んであげたいと思ってしまいます。

内容は、誰もが知っている「つるの恩返し」のお話。

男が雪の中助けた鶴が、男の女房となって機をおります。男はそれを売り、女房とささやかな幸せの日々を送ります。
ある日、男はとなりに住む男にそそのかされて、最後にもう一反だけ織物を織って欲しいと頼みます。
そして機を織っている姿を覗いてしまい、鶴は飛び立っていきます。。

民話だから少しずつ違った話がたくさんあるけれど、私はこの「つるにょうぼう」が一番好きです。

「もう一反だけ織って欲しい」と頼む男に「なぜそんなにお金がいるのですか」と尋ねる娘。「お金はいくらあっても困らない、好きなものも買えるようになる」と答える男。人間の強欲さをよく表していますよね。そんな男にそれでも娘は身を削って機を織ります。

この本を読んだ時、息子は涙を浮かべていました。
雪の静かに降る気配。障子越しに薄く映る機織の姿。『絵』が物語をいっそう悲しげに映し出している気がします。
機を織るたびにやつれていく娘。血まみれになって機をおる鶴を見て倒れてしまった男。最後に残された一反の織物は、真っ白の地にかすかな紅の色をしのばせていた・・
私も読みながら、涙が出てきました。
最後は、雪深い山と何とも形容しがたい深い深い空の色、飛び去っていく一羽の鶴・・・絵本と言うより一枚の絵を見るようなそんな素敵な絵本です。
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Author:@みかづき
中学2年の息子と小学5年生の娘をもつ2児の母☆
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